Word Origins
-言葉の起源-
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School(学校)
“school”には、「学校」や「魚の群れ」という異なる意味がありますが、今回は前者について解説します。
school(学校)”という言葉は中世ラテン語の“scola”から有史以前のゲルマン語に取り入れられ、ドイツ語“schule”、オランダ語“school”、スウェーデン語“skola”、デンマーク語“skole”、英語“school”へと展開していきました。中世ラテン語の“scola”自体は、ギリシャ語“skhole”から古典ラテン語の“schola”を経て変化してきたものです。
このギリシャ語“skhole”はもともと「余暇」を意味していましたが、その語意は徐々に「教育や知的な議論のために使われる(自由な)時間」へと変化し、更に「教育的な集合体への講義」、最終的には建物・施設としての「学校」という意味に発展しました。
ラテン語“scola”は、ロマンス語系(フランス語“ecole”、イタリア語“scuola”、スペイン語“escuela”)だけでなくウェールズ語“ysgol”、アイルランド語“scoil”、ラトビア語“skuola”、ロシア語“shkola”、ポーランド語“szkola”などのように、ヨーロッパ中に発展・流布しました。また、英語の“scholar(学者)”や“scholastic(学校の)”という言葉も、ラテン語の派生語であるといわれています。
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